春が来たよ

この間、おいらの父さん「春一番」って、凄く疲れる仕事をしたんだ。この仕事を終えると、父さんは「北風」という名前から、「南風」に名前を変えるよ。
父さんの大仕事は春を呼ぶことだったんだ。

春は、命の芽生えの季節だね。枯れてしまっていた木の枝の先をみてごらん。薄い緑の新しい芽が付いている。おっと、ピンクの色のつぼみは桜だね。梅や桜は葉っぱより先に花が咲く。花の匂いに誘われて、虫たちも周りを飛び始めるよ。

こういう命の不思議は、家の外に出ればすぐに見つかるはずなんだ。こども達にはなんて言ったって、この気持ちを味わって欲しいとおいらは思うんだなあ。

お父さん、お母さんが小さい頃は、まだシロカキが始まる前の田んぼにはいって、一面ピンクになった田んぼのレンゲを摘んで、首飾りを作ったりしなかったかなあ。シロツメクサでも同じだね。

今では、そんな遊びはできないかもしれないけど、それでも都会の小さな公園の中にも、きっと、命の芽生えを感じさせる物があるはず。外遊びをすれば、こどもはきっとそれをめざとく見つけるよ。

風の子なんでそんな事がわかるかって?
だって、お父さんやお母さんがこどもの頃、おいらと一緒に遊んだじゃないか。おいらはずっとこどものままだけど、人間のこどもは大人になって、お父さんやお母さんになった。だからね、自分のこどもの頃のことを思い出してさ、こども達にも体験させてあげようよ。

素敵な季節、春がやってきたよ。

カテゴリー: 風の子の独り言 — 風の子 9:39 AM